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「白い歯にしたいけれど、自費診療は費用が高くて難しい…」と感じている方にとって、「保険診療でも白い歯が適用になることがある」という話は気になるところではないでしょうか。近年では、前歯だけでなく奥歯にも条件を満たせば白い被せ物が保険適用となるケースが増えており、選択肢の一つとして注目されています。ただし、すべての歯に適用されるわけではなく、使用できる素材や適用条件には制限があります。今回は、保険で白い歯にする方法や対象部位、素材の特徴、寿命、日常ケアのポイントまで解説します。
1. 保険でできる白い歯の特徴と対象部位
保険で作ることができる「白い歯」は、素材や部位に一定の制限があります。主に使用されるのは「CAD/CAM冠(キャドキャム冠)」と呼ばれる、硬質レジン(プラスチックの一種)とセラミックを組み合わせた素材です。
①前歯(1番から3番まで)
上下の前歯(中切歯・側切歯・犬歯)は、以前から保険適用の対象となっています。
②小臼歯(4番・5番)
患者さんの口腔内の状況や条件付きではありますが、上下の小臼歯にもCAD/CAM冠が保険適用されます。
③大臼歯(6番・7番)
保険改定により、上下の第一大臼歯(6番)と第二大臼歯(7番)には一定の条件下でCAD/CAM冠の保険適用が認められるようになりました。ただし、咬合圧(かむ力)が強くかかる部位のため、破損リスクを考慮し、適用の可否は歯科医師による判断が必要です。
④保険適用の条件
白い歯が保険で認められるのは、「機能回復が目的であり、審美性のみが目的ではない」ことが基本です。見た目の改善だけを目的とした被せ物の交換は、保険適用にはならないため注意が必要です。
「被せ物を入れる部位と同側に、他の大臼歯による咬合支持がある」や「被せ物と噛み合う相手が義歯か歯が無い状態で、かつ被せる部位の手前まではちゃんと自分の歯がある状態」など、周囲の噛み合わせの状態によって保険適用になりやすいでしょう。
⑤使用素材の特徴
CAD/CAM冠に使われる材料は、セラミックとレジンを組み合わせた複合素材で、自然な歯に近い色調を再現できます。また、金属を使用しないため、金属アレルギーのリスクが少ないとされています。
一方、純粋なセラミック素材と比較すると、強度や耐久性はやや劣るため、噛む力がかかりやすい部位への使用には注意が必要です。
被せ物の種類や保険適用の条件は改定されることもあるため、治療を受ける際は、歯科医師と十分に相談し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
2. 保険の白い歯の寿命は?
保険診療で使われる白い被せ物は、「CAD/CAM冠(キャドキャム冠)」というハイブリッド素材です。これはレジンとセラミックを組み合わせた構造で、保険の範囲内で白い歯を実現する方法として広まりつつあります。ただし、素材の性質上、使用できる期間には限りがあり、ケアの仕方や使い方によって寿命は左右されます。
①CAD/CAM冠の平均的な使用期間
CAD/CAM冠の寿命は、一般的に5年〜7年といわれています。日常の咬む力、食習慣、歯ぎしりの有無などによって耐久年数は変化します。毎日のブラッシングや定期的な歯科検診を行っていれば、さらに長く使用できる場合もあります。
②素材による違いと特徴
CAD/CAM冠は、レジンとセラミックを組み合わせたハイブリッド素材です。セラミックを多く含むものは、見た目が自然で変色しにくい反面、衝撃で割れることがあります。一方でレジンの割合が多いものは、弾力性があり割れにくいですが、時間が経つと摩耗や変色が起こりやすい傾向にあります。
③再治療が必要になるタイミング
使用中に被せ物が欠けたり、被せ物の内部や周囲にむし歯ができた場合は、再治療が必要になることがあります。保険診療では同じ部位への再治療には制限があり、原則として装着から2年間は作り直しができないことになっています。しかし場合によっては保障制度が適用できることもあるので、まずは歯医者で相談してみましょう。
素材の特徴を理解した上で適切にケアを行えば、保険で作られた白い歯も機能的に長く使うことが可能です。使用部位や生活習慣に合わせて歯科医師と相談し、自分に合った治療方法を選ぶことが大切です。
3. 白い歯を長持ちさせる日常ケア
保険で作った白い歯を少しでも長く使うためには、日々のお手入れが重要です。素材の特性を理解したうえで、適切なケアを心がけましょう。
①毎日の歯磨きで清潔を保つ
白い被せ物も、天然歯と同じようにプラーク(歯垢)が付着します。これを放置すると、歯と被せ物の境目からむし歯や歯周病が進行するおそれがあります。毎日の丁寧な歯磨きは欠かせません。特に被せ物の周囲は汚れが溜まりやすいため、毛先の細い歯ブラシでやさしく磨くようにしましょう。
②フロスや歯間ブラシを併用する
歯ブラシだけでは落としきれない汚れは、フロスや歯間ブラシを使ってケアしましょう。被せ物と歯のすき間にも食べかすやプラークが入り込むため、毎日の使用がおすすめです。
③歯ぎしり・食いしばりへの対策
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、被せ物に強い力がかかって破損の原因になります。自覚がない場合でも、歯の摩耗や顎のこわばりといったサインがあれば、歯医者で相談しましょう。必要に応じて、マウスピース(ナイトガード)の使用を勧められることもあります。
④定期的な歯科検診
半年に一度は定期的な歯科検診を受け、被せ物やお口全体の状態をチェックしてもらいましょう。早期に異常を発見できれば、大がかりな再治療を避けられる可能性もあります。
こうしたケアを継続することで、保険で作った白い歯をより良い状態に保つことができるでしょう。
4. 西新宿の歯医者 新宿ウエストゲート歯科の白い歯の被せ物(保険診療で白い歯に)
西新宿の歯医者・新宿ウエストゲート歯科では、「保険診療でも、できるだけ見た目に配慮した治療を受けたい」という患者さんの声にお応えし、白い被せ物であるCAD/CAM冠に対応しています。
以前は白い被せ物=自費診療という印象が一般的でしたが、近年では保険適用の条件が大幅に緩和され、標準的な28本の歯が揃っていれば前歯・奥歯を問わず保険診療での対応が可能になりました。
【西新宿の歯医者 新宿ウエストゲート歯科の保険でできる白い歯の被せ物】
①保険適用で対応できるCAD/CAMを活用した白い歯の被せ物
保険で使用されるCAD/CAM冠は、セラミックとレジンを組み合わせたハイブリッド素材です。白く自然な見た目を目指し、周囲の歯とのなじみやすさが特徴です。当院では、色味や形状にも配慮し、笑ったときにも被せ物として目立ちにくい自然な仕上がりを目指しています。
➁金属を使わない素材でアレルギーにも配慮
CAD/CAM冠はメタルフリー素材のため、金属アレルギーのリスクが少なく、歯ぐきの黒ずみが起こりにくい点も特徴です。金属を使用しない治療をご希望の方にもお選びいただけます。
➂丁寧なカウンセリングで最適な治療をご提案
CAD/CAM冠の保険適用にはいくつかの条件があり、歯科医院で正確な診断が不可欠です。当院では、事前のカウンセリングと口腔内検査を通して、保険適用が可能かを慎重に見極めたうえで、患者さんにとって適した治療法をご提案します。
④セラミック治療の選択肢
CAD/CAM冠の保険適用外となる場合や、見た目・耐久性をより重視したい方には、セラミッククラウンなどの自由診療の選択肢もご案内可能です。費用・審美性・機能性の違いを丁寧に説明し、納得のいく選択ができるようサポートいたします。
新宿ウエストゲート歯科では、保険診療でできることを最大限に活かしつつ、自然な見た目・機能性・将来の健康を考慮した治療をご提案しています。「保険で白い歯にしたい」「CADCAM冠に興味がある」という方はご相談ください。
まとめ
保険診療でも条件を満たせば白い歯にすることは可能ですが、使用できる部位や素材には限りがあります。また、耐久性にも一定の年数があり、適切なケアを怠ると再治療が必要になることもあります。毎日の丁寧な歯磨きや食生活の見直し、定期的な歯科検診によって、しっかりケアをすることで、白い歯を維持しやすくなります。素材や費用、見た目を含めて総合的に検討し、納得できる方法を選びましょう。
西新宿周辺で保険で白い歯にできる治療をご希望の方は、新宿ウエストゲート歯科までお問い合わせ下さい。
監修
新宿ウエストゲート歯科
院長・歯科医師 唐澤 一豊